なるほど!と思う日々(549)歴史の終わり(3)日本発見! - 昭和のマロ

 ヘーゲルの仮定した「歴史の終わり」を体験した国がすでにあった。

 それは日本だった。

 1959年日本を訪問したロシア出身のフランスの哲学者アレクサンドル・コージェブは「歴史の終わり」後の人間の存在様式のある形を見出した。

 上級階級も下層階級も争うことなく過酷な労働の必要もなかった数百年にわたる平和な時を体現した国、日本。

            

 「人間の本性に反した制度は、より人間的で優れた制度と接触しているうちに排除されて最終的にはすべての人間にとって最も望ましい形になる」

 それを日本に見たとコージェブは言っている。

 「大きな懸案事項をめぐる戦いにほとんど決着がついてしまった世界では純粋な形式的なスノビズムが「優越願望」という人間の欲求の重要な表現形態となる」

 「日本人は若い動物の如く本能的な性愛や遊戯を追い求める代わりに、<能楽>や<茶道>、<華道>など永遠に満たされない芸術を考案し、それによって人が人間のままでとどまっていられることを証明した」

 

 

 

 

 俗な言葉で言えば「得にもならないこと」に一生懸命努力するということ。

 それを実行した人が傍目にも立派になるという世界があることを指摘したのだ。